転職を考えている方に今おすすめしたいのは介護業界だ。介護と言えば昔はきつい・汚い・危険、というイメージが定着しており、長時間労働や排便の処理、腰痛や深夜勤務などの体調面への負担など、人が敬遠するような仕事の代表となっていた。しかしそのイメージはすでに昔のものとなっている。近年は市場の急拡大も手伝って、職員の待遇改善にも力を入れている。
例えば労働時間はどんどん改善されており、最近はどこも完全シフト制のところがほとんどだ。たとえ仕事が終わっていなくても、次のシフトの勤務者に引き継ぐことができるので、基本的には定時退社が可能になるのだ。汚いというイメージについてはおむつなどの商品が急速に進化しており、大容量の吸収オムツや使い捨て手袋の普及により、汚い仕事は格段に少なくなっている。腰痛や不規則な生活についても改善が進んでおり、介護側にとって負担がない介護用品の増加や、以前は夕方から昼前までだった夜勤も夜勤時間の短縮等で職員の定着を進めようという施設が増えてきている。
改善が進む一番の理由は、何より介護業界の拡大にあるのだ。現在の介護業界は高齢化社会から超高齢化社会へと向かっており、完全に売り手市場である。一度面接に行ってみてもらえれば、どこの会社からも採用通知がくる可能性が高く、それを実感することができると思われる。どの業界も人手不足ではあるのだが、介護業界は特に人材側が選ぶ立場である。転職を考えておられる方にとって、介護業界はねらい目と言えるのではないだろうか。